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VBA Int関数徹底解説!給与・残業計算の時間を確実に切り捨てる実務テクニック

残業時間の計算、特に15分未満などの端数を切り捨てる処理は、給与計算担当者にとって常に頭を悩ませるポイントですよね。手作業でのミスは許されず、しかし複雑なロジックを組むのも大変...。VBAのInt関数は、このような数値の切り捨て処理をスマートに自動化できる強力なツールです。この記事では、給与計算の実務で役立つInt関数の基本的な使い方から、陥りやすい「負の数」に関する落とし穴、そしてその回避策までをVBAエキスパートが徹底解説します。あなたの給与計算業務をより正確に、そして効率的にするための実務テクニックをぜひ習得してください。

【コピペで即解決】VBA Int関数を使った時間の切り捨て処理

まずは、VBAのInt関数を使った基本的な時間の切り捨て処理を見ていきましょう。このコードは、指定した時間を小数点以下で切り捨て、整数部分のみを取得します。例えば、「10.9時間(10時間54分)」を「10時間」に切り捨てたい場合に有効です。

Sub 残業時間切り捨て_基本例()
    Dim 所定外労働時間 As Double
    Dim 切り捨て後の時間 As Long
    
    ' 例: 10時間54分 (10.9時間) の残業があったと仮定
    所定外労働時間 = 10.9
    
    ' Int関数で小数点以下を切り捨てる
    ' 結果は 10
    切り捨て後の時間 = Int(所定外労働時間)
    
    MsgBox "元の時間: " & 所定外労働時間 & " 時間" & vbCrLf & _
           "Int関数で切り捨て後の時間: " & 切り捨て後の時間 & " 時間", _
           vbInformation, "Int関数 基本例"
End Sub

このコードを実行すると、メッセージボックスに「元の時間: 10.9 時間」「Int関数で切り捨て後の時間: 10 時間」と表示されます。正の数であれば、Int関数は期待通りに小数点以下を切り捨ててくれますので、残業時間のような正の数値の処理には直感的に使えます。

【要注意】Int関数の落とし穴と給与計算で絶対失敗しない回避策

しかし、Int関数には給与計算の実務において非常に重要な「落とし穴」があります。それは「負の数に対する挙動」です。VBAのInt関数は、常に「その数より小さい、または等しい最小の整数」を返します。

給与計算では、たとえマイナスの時間(例えば、欠勤などによる控除時間)を扱う場合でも、「小数点以下を単純に切り捨てる(0方向へ切り捨てる)」というロジックが求められることがほとんどです。このInt関数の特性を理解せず使用すると、誤った計算結果に繋がるため、厳重な注意が必要です。

給与計算で推奨される「0方向への切り捨て」を実現する方法

この落とし穴を回避し、常に「0方向への切り捨て」を実現するためには、以下の2つの方法が有効です。

1. Fix関数を使用する

VBAにはFix関数という類似の関数があります。Fix関数は、常に「数値の小数部を切り捨て、整数部だけを返す」関数であり、負の数に対しても「0方向への切り捨て」を行います。給与計算においては、Int関数よりもFix関数の利用が推奨されます。

Sub 残業時間切り捨て_Fix関数版()
    Dim 時間データ As Double
    Dim 結果_Int As Long
    Dim 結果_Fix As Long
    
    ' 正の数の例: 10.9
    時間データ = 10.9
    結果_Int = Int(時間データ)    ' 結果: 10
    結果_Fix = Fix(時間データ)    ' 結果: 10
    MsgBox "【正の数】 元: " & 時間データ & vbCrLf & _
           "Int関数: " & 結果_Int & vbCrLf & _
           "Fix関数: " & 結果_Fix, vbInformation, "Fix関数 vs Int関数"
           
    ' 負の数の例: -10.9
    時間データ = -10.9
    結果_Int = Int(時間データ)    ' 結果: -11 (注意!)
    結果_Fix = Fix(時間データ)    ' 結果: -10 (0方向への切り捨て)
    MsgBox "【負の数】 元: " & 時間データ & vbCrLf & _
           "Int関数: " & 結果_Int & vbCrLf & _
           "Fix関数: " & 結果_Fix, vbInformation, "Fix関数 vs Int関数"
End Sub

Fix関数を使用することで、正の数ではInt関数と同じ結果、負の数では期待通りの「0方向への切り捨て」が実現できることがわかります。

2. ExcelのTRUNC関数をVBAから利用する

もう一つの強力な選択肢は、Excelのワークシート関数であるTRUNC関数をVBAから呼び出す方法です。TRUNC関数もまた、指定した桁数で数値を切り捨て(デフォルトは小数部を切り捨て)、「0方向への切り捨て」を行います。

Sub 残業時間切り捨て_Trunc関数版()
    Dim 時間データ As Double
    Dim 結果_Trunc As Long
    
    ' 正の数の例: 10.9
    時間データ = 10.9
    結果_Trunc = Application.WorksheetFunction.Trunc(時間データ, 0) ' 小数点以下を切り捨て
    MsgBox "【正の数】 元: " & 時間データ & vbCrLf & _
           "Trunc関数: " & 結果_Trunc, vbInformation, "Trunc関数利用例"
           
    ' 負の数の例: -10.9
    時間データ = -10.9
    結果_Trunc = Application.WorksheetFunction.Trunc(時間データ, 0) ' 小数点以下を切り捨て
    MsgBox "【負の数】 元: " & 時間データ & vbCrLf & _
           "Trunc関数: " & 結果_Trunc, vbInformation, "Trunc関数利用例"
End Sub

Application.WorksheetFunction.Trunc(数値, 0) とすることで、小数点以下を確実に切り捨て、0方向への処理を実現できます。Excel関数に慣れている方には、こちらの方法も理解しやすいでしょう。

まとめ:給与計算の端数処理はFix関数またはTrunc関数で

VBAのInt関数は数値の切り捨てに便利なツールですが、特に負の数を扱う給与計算の場面ではその挙動に注意が必要です。意図しない計算ミスを防ぐためには、常に「0方向への切り捨て」を行うFix関数や、ExcelのApplication.WorksheetFunction.Trunc関数の使用を強くお勧めします。

これらの関数を適切に使いこなすことで、残業時間や控除時間の端数処理を正確かつ効率的に行い、給与計算業務の信頼性を大きく向上させることができます。ぜひ、あなたのVBAコードに取り入れて、より堅牢な給与計算システムを構築してください。

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