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【VBA Abs関数で解決!】在庫管理の棚卸差異を「ずれの大きさ」で徹底分析・優先順位付け

棚卸作業、本当にお疲れ様です。膨大な品目を数え上げ、いざ結果を見てみると「なぜか合わない…」という差異。この在庫のズレ、プラスもマイナスも同じくらい頭を悩ませる「異常」ですよね。特に、どちらの方向のズレであっても、その「大きさ」で優先的に調査したい在庫を特定したいはずです。VBAのAbs関数を使えば、この課題が劇的に解決し、棚卸差異の分析と対応が格段に効率化されます。

実務でコピペ!棚卸差異の絶対値を計算するVBAコード

まずは、棚卸差異を計算し、その絶対値を求めるシンプルなVBAコードをご覧ください。帳簿在庫100個に対し、実地棚卸が50個だった場合(差異-50)、どのように「ずれの大きさ」を抽出するかがポイントです。

Sub 棚卸差異分析_絶対値で並べ替え準備()
    Dim 帳簿在庫 As Long
    Dim 実地棚卸数 As Long
    Dim 差異 As Long
    Dim 差異絶対値 As Long
    
    ' --- サンプルデータ (実際の運用ではExcelシートから取得) ---
    帳簿在庫 = 100
    実地棚卸数 = 50
    ' --------------------------------------------------
    
    ' 差異を計算
    ' 実地棚卸数 - 帳簿在庫 = 50 - 100 = -50
    差異 = 実地棚卸数 - 帳簿在庫
    
    ' ★ここがポイント! 差異の絶対値を計算 ★
    差異絶対値 = Abs(差異)
    
    ' 結果をメッセージボックスで表示 (またはシートの適切なセルに出力)
    MsgBox "【棚卸差異分析結果】" & vbCrLf & _
           "帳簿在庫: " & 帳簿在庫 & vbCrLf & _
           "実地棚卸数: " & 実地棚卸数 & vbCrLf & _
           "---------------------------" & vbCrLf & _
           "差異: " & 差異 & vbCrLf & _
           "差異の絶対値: " & 差異絶対値 & vbCrLf & _
           "→ この絶対値を使って、どの在庫を優先的に調査すべきか明確になります。", _
           vbInformation, "VBA Abs関数による分析"
           
    ' --- 実際のExcelシートでの適用イメージ ---
    ' 仮に、A列に商品コード、B列に帳簿在庫、C列に実地棚卸数が入力されている場合
    ' D列に差異、E列に差異の絶対値を出力し、E列でソートすることで優先順位付けが可能です。
    '
    ' 例: ActiveSheetの2行目から最終行まで処理する場合
    ' Dim lastRow As Long
    ' lastRow = ActiveSheet.Cells(Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
    ' For i = 2 To lastRow
    '     ActiveSheet.Cells(i, "D").Value = ActiveSheet.Cells(i, "C").Value - ActiveSheet.Cells(i, "B").Value ' 差異
    '     ActiveSheet.Cells(i, "E").Value = Abs(ActiveSheet.Cells(i, "D").Value) ' 差異の絶対値
    ' Next i
    '
    ' ' 絶対値の列(E列)で降順ソート
    ' ActiveSheet.Range("A1:E" & lastRow).Sort _
    '     Key1:=ActiveSheet.Range("E1"), Order1:=xlDescending, Header:=xlYes
End Sub

解説:なぜAbs関数が棚卸差異分析の「落とし穴」を回避するのか

多くの方が直面する棚卸差異の分析における「落とし穴」は、単純に差異の数値で並べ替えてしまうことです。例えば、差異が「-50」と「+30」があった場合、通常の昇順ソートでは「-50」の方が「+30」よりも先に表示されます。しかし、本当に知りたいのは、数値の「ずれの大きさ」ではないでしょうか? 「-50」のずれも「+30」のずれも、どちらも調査が必要な「異常」として同等に扱いたい、むしろ「-50」の方が「+30」よりも重大な問題であると認識したいはずです。

ここでVBAのAbs関数が真価を発揮します。Abs関数は、引数に渡された数値の「絶対値」を返します。つまり、負の数であれば正の数に変換し、正の数であればそのままの値を返します。

  • Abs(-50)50
  • Abs(30)30
  • Abs(0)0

これにより、-5050に、+3030に変換されます。この絶対値を使って並べ替えを行えば、差異のプラス・マイナスに関わらず、その「ずれの大きさ」で正確に優先順位を付けることができます。在庫の過不足どちらも「異常」として検知し、調査リストの上位に表示することが可能になるのです。

まとめ:Abs関数で在庫管理をスマートに

VBAのAbs関数は、一見地味な関数に見えるかもしれませんが、在庫管理における棚卸差異の分析のように、実務で頻繁に遭遇する「正負の符号を無視して、純粋な数値の大きさを扱いたい」というニーズに完璧に応えてくれます。

この機能を活用することで、あなたの在庫調査は格段に効率化され、真に問題のある在庫品目を迅速に特定し、過不足の原因究明に時間を集中できるようになります。ぜひ、今日のコードを参考に、あなたの在庫管理業務をよりスマートに変革してください。

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